背景
フリーで利用可能なDDNSとしてChangeIPを利用するにあたり、IPアドレスを動的に更新するddclinetの設定について記す。
ターゲットOS:Ubuntu 18.04 LTS
ゲートウェイのポート変換機能を使いインターネットへ公開を行う前提とする。
手順
ddclientをインストール
sudo apt install ddclient
設定ファイルを記述
/etc/ddclient.conf を下記に従い記述。
# Configuration file for ddclient generated by debconf
#
# /etc/ddclient.conf
protocol=changeip
use=web,web=ip.changeip.com
server=nic.changeip.com
login=【ChangeIPのログインID】
password='【ChangeIPのログインパスワード】'
【更新対象FQDN】
トークン「web」は、自IPアドレスを文字列で返してくれるWEBサイトのURLである。ゲートウェイの内側にサーバを配置した場合、DDNSで解決して欲しいIPアドレスはゲートウェイのIPアドレスである。ゲートウェイのインターネット側のIPアドレスを取得するために必要である。
トークン「server」はIPアドレスを更新するためのAPIとなるURLである。パラメータで認証情報や更新情報を付けて更新を行う。
複数のサイトを扱う場合は繰り返し記述。(2サイトを扱う例)
# Configuration file for ddclient generated by debconf
#
# /etc/ddclient.conf
protocol=changeip
use=web,web=ip.changeip.com
server=nic.changeip.com
login=【hoge.comに対するChangeIPのログインID】
password='【hoge.comに対するChangeIPのログインパスワード】'
hoge.com
protocol=changeip
use=web,web=ip.changeip.com
server=nic.changeip.com
login=【fuga.comに対するChangeIPのログインID】
password='【fuga.comに対するChangeIPのログインパスワード】'
fuga.com
設定ファイルの正しさを確認
sudo ddclient -daemon=0 -debug -verbose -noquiet
自IPアドレスを取得してIPアドレスの更新が成功したというログが表示される。
ddclientをデーモンとして起動
sudo systemctl start ddclient
動作確認
$ ps ax | grep ddclient
更新周期(sleepする時間)は約3分でランダムに更新される。