ESP8266_RTOS_SDKやESP8266_NONOS_SDKのサンプルをコンパイルする

ESPRESSIFのサイトからSDK(ESP8266_RTOS_SDKやESP8266_NONOS_SDK)をダウンロードして解凍しただけでは、サンプルのコンパイルでエラーが発生したり、ライブラリのコンパイルでエラーが発生したりする。

  • NONOS_SDK環境では、プロジェクトをSDK直下に置かなければならない

例えば、expamples/IoT_Demo 直下で gen_misc.sh を実行してもコンパイルは行われない。IoT_Demo直下にあるMakefileの最終行に sinclude $(PDIR)Makefile と記述されており、SDK直下に存在する最上位のMakefileがインクルードされるためには、SDK直下にあるディレクトリでコンパイルを行う必要がある。
よって、下記のコマンドを実行しディレクトリごと1階層上に移動させる必要がある。

$ mv -r /IoT_DEMO ../

この問題はRTOS_SDKでは起きない。しかし一方で、gen_misc.sh 中に記述されているSDKのパスをコンパイル環境に合わせて書き換える必要がある。

  • RTOS環境でリンク時にROMに置かれている関数コールを解決できない

ROMのシンボル情報は下記の場所にあり、NONOS環境には全ての関数が列挙されているものの、RTOS環境にはRTOS固有と思われる関数しか記述されていない。

NONOS_SDKの /ld/eagle.rom.addr.v6.ld の情報を転記するか、各コンパイル環境直下にあるMakefileのDEPENDS_eagle.app.v6 にldファイルを追加する必要がある。

  • バグ

ESP8266_RTOS_SDK v1.5.0 は一部手を加えないとライブラリのコンパイルができない。

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